【初心者向け】ギター弦の種類と選び方|材質・ゲージ・特徴を解説

弦を交換してみたいけど「弦って、どれを選べばいいんだろう?」
と迷ったことはありませんか?
特に、「チューニングの最中に切ってしまった…」という方も多いと思います。
ギターの弦には、アコースティックギター用・エレキギター用・ベース用など、それぞれに専用の弦があります。
さらに、同じギター用の弦でも、材質や太さによって種類が分かれています。
弦の違いによって、音の雰囲気や弾きやすさ、手触りなども変わってきます。
そこで今回は、ギター初心者の方にも分かりやすいように、ギター弦の種類や特徴、選ぶときに知っておきたいポイントをご紹介します。

この記事はこんな人におすすめ
- 初めてギターの弦を購入する方
- 弦の種類が多くて、どれを選べばいいか分からない方
- 弦の材質による違いを知りたい方
- 弦の太さ(ゲージ)について知りたい方
Contents
ギター弦にはどんな種類がある?
ギターの弦は、大きく分けると【プレーン弦(芯線)とワウンド弦(巻弦)】で構成されています。
●プレーン弦…
→ 芯線そのものを使ったシンプルな細い弦
●ワウンド弦…
→ 芯線の周りに、別の線を巻き付けた弦
▼ギターの種類によって、プレーン弦とワウンド弦を使う場所も異なります。
| 楽器 | プレーン弦 | ワウンド弦 |
|---|---|---|
| アコースティックギター | 1・2弦 | 3~6弦 |
| クラシックギター | 1~3弦 | 4~6弦 |
| エレキギター | 1~3弦 | 4~6弦 |
| ベース | ― | 1~4弦 |
※弦の構造や仕様は、製品によって異なる場合があります。

プレーン弦にはアコギ用やエレキ用というのは無く、どちらにも併用できます。
アコースティックギター弦の種類
アコースティックギターの弦にはさまざまな種類がありますが、代表的なものとして…
- ブロンズ弦
- フォスファーブロンズ弦
- シルク&スチール
材質によって音の雰囲気や弾き心地も変わるため、好みに合わせて選んでみるのも面白いところです。
ブロンズ弦(80/20 Bronze)

ブロンズ弦は、アコースティックギターでは定番ともいえる弦です。
80/20 Bronzeと表記されることもあり、ブロンズ(青銅)を素材とした弦で、銅を主成分にスズを含んだ合金が使われています。
「80/20」という名前は、銅とスズのおおよその割合を表したものです。
ブロンズ弦の特徴
見た目は、黄色味がかった色合いをしています。
サウンドは…
- 太く丸みのある音
- 落ち着いた音
- 比較的フラットな音
といった特徴があります。
キラキラとした明るい音よりも、落ち着いたサウンドが好みの方に向いているでしょう。
また、比較的手頃な価格のものも多く、初心者セットなどに採用されていることもあります。
お手頃ということもあり、初心者の方で音質などにこだわりが無いという方には、こちらの弦を勧めていました。
フォスファーブロンズ弦(Phosphor Bronze)

フォスファーブロンズは、ブロンズ合金にリン(Phosphor)を加えた材質の弦です。
ブロンズ弦と比べると、少し赤みがかった色合いをしています。
フォスファーブロンズ弦の特徴
フォスファーブロンズの大きな特徴は、明るく煌びやかなサウンドです。
「シャリーン」とした響きがあり、ブロンズ弦と比べても明るさを感じやすいタイプです。
アコースティックギターらしい、煌びやかな音が好きな方にはオススメ。
シルク&スチール(Silk & Steel)

アコギでは上記で紹介したブロンズとフォスファーブロンズが一般的ですが、もう一つ初心者の方にオススメ
な物がシルク&スチールになります。
ブロンズやフォスファーブロンズとは少し違ったタイプの弦が、シルク&スチールです。
スチール製の芯線をシルクで包み、その上から巻き線を施した構造です。
シルク&スチールの特徴
サウンドは、ウォームで柔らかい音が特徴です。
キラキラとした明るい音よりも、落ち着いた柔らかな音が好きな方に向いています。
また、弦の張力が比較的弱いため、フィンガーピッキングをする方や、弦を押さえることにまだ慣れていない初心者の方にも選択肢のひとつになります。

「指が痛いので少しでも柔らかい弦が欲しい」という方にオススメしていた弦になります。
少しだけ値段が高いですが、その価値はあると思います。
エレキギター弦の種類
エレキギターの弦にも、さまざまな材質があります。
材質によって音質だけでなく、弾いたときの感触や弾きやすさにも違いが出てきます。
代表的なものとして2種類ご紹介していきます。
- ニッケル
- ステンレス
ニッケル(Nickel)

ニッケル弦は、エレキギターでは昔から定番として使われているタイプです。
初心者の方が最初に選ぶ弦としても、比較的選びやすい種類です。
ニッケル弦の特徴
音は比較的落ち着きのある、フラットなサウンドです。
また、ニッケルは比較的柔らかな金属なので加工しやすく、エレキギターのピックアップとの相性が良いことも特徴のひとつです。
「弦の張りが強すぎない、弾きやすい弦を選びたい」という場合にも、まず試してみやすいタイプです。
ステンレス(Stainless)

ステンレス弦は、ニッケル弦と比べて硬く、耐久性やサビへの強さが特徴です。
ステンレス弦の特徴
サウンドは…
- シャープ
- ブライト
- エッジが効いている
- 硬めの音
といった傾向があります。
ニッケル弦よりも硬い感触があるため、弾き心地にも違いを感じるかもしれません。
磁力も強いので、サスティーンの向上や歪み系のサウンドとも相性が良いです。
また、ニッケル弦と比べると価格はやや高めになる傾向があります。
弦の種類…ラウンドワウンド‧フラットワウンド

弦は材質だけではなく、巻き線の形状によっても種類が分かれます。
代表的な2種類が
- ラウンドワウンド
- フラットワウンド
特にベース弦で耳にすることが多い名称ですが、ギターでも使用されています。
ラウンドワウンド(Round Wound)
一般的なギター弦の多くが、このラウンドワウンドです。
芯線に丸い巻き線を巻き付けているため、弦の表面には凹凸があります。
そのため、触ったときには少しザラザラした感触があります。
サウンドは倍音成分を多く含んだ、厚みのある音が特徴です。
さまざまなジャンルに合わせやすいため、まず一般的な弦から試してみたいという方にはオススメです。
迷ったらラウンドワウンドを選んでおけば大丈夫です。
フラットワウンド(Flat Wound)
フラットワウンドも芯線に巻き線を巻く構造ですが、巻き線が平たい形状になっています。
そのため、表面がツルツルしているのが特徴です。
フラットワウンドの特徴
ラウンドワウンドと比べると、
- 丸みのある音
- 温かみのある音
- 少しこもったような音
- 倍音が控えめ
といった特徴があります。
弦の表面が滑らかなため、指をスライドさせたときの「キュッ」という音が出にくいのも特徴です。
一方で、ピックスクラッチなどの奏法には向いていない場合があります。
ベースで使われることが多い弦ですが、独特の落ち着いたサウンドから、ジャズギターとの相性が良い弦としても知られています。
コーティング弦とは?

弦の表面を特殊な素材でコーティングしたものが、コーティング弦です。
コーティングすることで、汗や湿気などによるサビや腐食を抑え、通常の弦より長く使いやすくなるのが特徴です。
- 手汗で弦がサビやすい
- 弦を長く使いたい
- 湿度の高い環境でギターを保管している
という方には、選択肢のひとつになります。
一方で、通常の弦と比べると価格は高めになります。
アコースティックギターではブロンズやフォスファーブロンズ、エレキギターではニッケルをベースにしたコーティング弦などが販売されています。
コーティング方法はメーカーによっても異なるため、同じコーティング弦でも弾き心地が違うことがあります。

通常の弦の価格と比較すると倍の値段になりますが、寿命も倍ぐらい長持ちします。
弦の太さ「ゲージ」とは?
弦を選ぶときに、もうひとつ知っておきたいのが【ゲージ(Gauge)】です。
ゲージとは、簡単にいうと弦の太さのことです。
例えばエレキギターの弦では、.009 / .011 / .016…のように数字で表されています。
数字が小さいほど細い弦、大きいほど太い弦になります。
細い弦と太い弦の違い
弦の太さによって、弾き心地や音の感覚も変わります。
細い弦
- 押さえやすい
- 指への負担が比較的少ない
- 初心者でも扱いやすい
太い弦
- 張力が強くなる
- しっかりしたアタック感が出やすい
- 押さえるときに指への負担が大きくなりやすい
※ゲージはメーカーや商品によって呼び方や組み合わせが異なるため、表にある数値はあくまで目安として考えてください。
アコースティックギター弦のゲージ
アコースティックギターでは、例えば以下のようなゲージがあります。
| ゲージ | 1弦 | 2弦 | 3弦 | 4弦 | 5弦 | 6弦 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Extra Light | .010 | .014 | .023 | .030 | .039 | .047 |
| Custom Light | .011 | .015 | .022 | .032 | .042 | .052 |
| Light | .012 | .016 | .024 | .032 | .042 | .053 |
エレキギター弦のゲージ
エレキギターでは、例えば以下のようなゲージが一般的です。
| ゲージ | 1弦 | 2弦 | 3弦 | 4弦 | 5弦 | 6弦 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Super Light | .009 | .011 | .016 | .024 | .032 | .042 |
| Super Light / Regular | .009 | .011 | .016 | .026 | .036 | .046 |
| Regular Light | .010 | .013 | .017 | .026 | .036 | .046 |

弦を購入するときはパッケージに記載されているゲージを確認しましょう。
初心者はどの弦を選べばいい?
「結局、最初はどれを買えばいいの?」と思う方もいるかもしれません。
最初から細かい違いをすべて覚える必要はないので安心してください。
アコースティックギターなら…
迷ったときは、
ブロンズ弦またはフォスファーブロンズ弦から試してみると選びやすいでしょう。
落ち着いた音が好みならブロンズ、明るく煌びやかな音が好みならフォスファーブロンズ、と考えると分かりやすいと思います。
指への負担が気になる場合は、シルク&スチールを試してみるのもひとつの方法です。
ゲージは指への負担も考えて細い弦がオススメです。
エレキギターなら…
最初は、定番のニッケル弦から試してみるとよいでしょう。
エレキギターも指への負担が気になる場合は、細めのゲージがオススメです。
ギター弦は「いろいろ試してみる」のも楽しみのひとつ
ギター弦は、同じギターでも種類を変えるだけで、音や弾き心地の印象が変わります。
最初は違いが分かりにくくても、何種類か試していくうちに、「この弦の音が好き」「こっちのほうが弾きやすい」という好みが見つかってくるかもしれません。
弦は消耗品なので、ギターや音楽の楽しみ方に合わせて、いろいろ試してみるのも面白いです。
まとめ
今回は、ギター弦の種類について紹介しました。
弦には、
- 材質
- 巻き方
- コーティング
- ゲージ(太さ)
など、さまざまな違いがあります。
最初は種類が多くて迷ってしまいますが、すべてを覚える必要はありません。
まずは自分のギターに合った弦を選び、その中から音や弾き心地の好みに合わせて選んでいくと分かりやすいと思います。
弦は消耗品だからこそ、いろいろな種類を試しながら、自分に合った弦を探してみるのもギターの楽しみのひとつです。

