【初心者向け】ギターシールドの種類と選び方|長さ・プラグ形状の違いを解説
エレキギターやエレアコ、ベースなどをアンプにつないで演奏するときに欠かせないのが「シールド」です。
楽器店に行くと、シールドにはさまざまな長さやプラグ形状、価格のものが並んでいます。

「どれを選べばいいの?」
「3mと5mでは何が違うの?」
「L字のプラグってどんなときに使うの?」
ギターを始めたばかりだと、意外と分からないことも多いですよね。
この記事では、ギターシールドの基本的な種類から、プラグ形状、長さ、選ぶときのポイントまで、初心者の方にも分かりやすく紹介します。

この記事はこんな人におすすめ
- 初めてギターシールドを購入する方
- シールドの種類がよく分からない方
- 3m・5mなど、長さの選び方を知りたい方
- ストレートとL字の違いを知りたい方
- 自分のギターに合ったシールドを選びたい方
ギターシールドとは?
ギターとアンプをつなぐケーブルを「シールドケーブル」と言いますが一般的には「シールド」と呼ばれています。
この"シールドケーブル"は電気信号の呼称で、【信号を伝達するための導線(芯線)】を【絶縁体】と【シールド】で包んだ構造になっています。

エレキギターから出力される信号は比較的小さいため、外部からのノイズの影響を受けることがあります。
そこで、信号を伝える芯線の周囲を絶縁体やシールドで覆うことで、外部からのノイズの影響を抑える構造になっています。
ギターシールドにはどんな種類がある?
ギターで使用するケーブルには、大きく分けて2種類あります。
- シールドケーブル
- パッチケーブル
どちらも見た目は似ていますが、使用する場所が異なります。
シールドケーブル
ギターとアンプなどを繋ぐためのケーブルです。
一般的に「ギターシールド」と呼ぶ場合はこちらを指します。
ギターからアンプまで、ある程度の距離を移動することになるため、3mや5mなど、用途に合わせた長さの製品が多く販売されています。
パッチケーブル
エフェクター同士をつなぐための、比較的短いケーブルです。
エフェクターボードの中で使用することが多いため、15cmや30cmなど短いものが一般的です。
また、限られたスペースの中で取り回す必要があるため、柔軟性のあるケーブルが使われることも多くなっています。

ギターからアンプに接続するケーブル
→ シールドケーブル
エフェクターとエフェクターを繋ぐケーブル
→ パッチケーブル
初心者の方は、このように覚えておけば大丈夫です。
プラグ形状にも種類がある
シールドの両端には、ギターやアンプなどに差し込むための「プラグ」が付いています。
シールドの先端に付いている金具のことを「プラグ」と呼びます。
- ストレートプラグ
- L型プラグ
一般的にはこの2種類です。
組み合わせによって、S/S・S/L・L/Lなどと表記されます。
”S”がStraight(ストレート)の"S"
”L”は90度に曲がった見た目の形状から"L"と表記されます。
ストレートプラグ(S/S)

両端がまっすぐになっているタイプです。
もっとも一般的な形状で、さまざまなギターや機材に使いやすいのが特徴です。
特にストラトキャスタータイプなど、ボディ表面にジャックがあるギターでは使いやすい形状です。
片側がL型(S/L)

片側がストレート、もう片側がL型になっているタイプです。
ギター側面にアウトプットジャックがあるギターでは、L型プラグを使うことでケーブルが大きく飛び出すのを抑えられます。
例えば、テレキャスターやレスポールのように、側面方向にジャックがあるギターは、L型の方をギター側に挿すことでスマートになり、プラグが引っかかりにくくなったり、シールドを引っ掛けた時にシールドが抜けにくくなるというメリットもあります。
ただし、ギターの形状によってはL型が使いにくい場合もあります。
そのため、「L型なら必ず便利」というわけではなく、ギターのジャック位置に合わせて選ぶことが大切です。
L型プラグ(L/L)

両端がL型になっているタイプです。
主にエフェクター同士をつなぐパッチケーブルで使用されます。
エフェクターボード内では、L型同士にすることでケーブルをコンパクトにまとめやすくなります。
L型をアンプ側に挿す場合は使いにくいことも多いので、アンプに接続する場合はストレートの方が一般的には使いやすくなります。
シールドの長さはどう選ぶ?
シールドには、3m / 5m / 7m / 10mなど、さまざまな長さがあります。
「長いものを買っておけば、あとで困らないのでは?」と思うかもしれませんが、長すぎるケーブルは余った部分が邪魔になったり、取り回しが悪くなったり、音質的にもノイズの影響を受けやすくなります。
そのため、実際に使う場所に合わせて必要な長さを選ぶのがおすすめです。
用途別の目安
| 長さ | 主な用途 |
|---|---|
| 3m | 一番オーソドックスな長さで自宅練習にオススメ。エフェクターを使用する方は3m×2 |
| 5m | スタジオ練習や小規模のライブにオススメ。エフェクターを使用する方は5m+3mなどもオススメ |
| 7m~ | 広いライブ会場にオススメ。10mなども販売していますが商品数は少な目 |
もちろん、これはあくまで目安です。
自宅でギターとアンプの距離が近いのであれば、もっと短いケーブルでも問題ありません。
シールドを選ぶときのポイント
シールドを選ぶときは、単純に「高いものを選べばいい」と考える必要はありません。
次のポイントを抑えておくと買う時に迷いにくいと思います。
① 使用する場所に合った長さ
まず一番最初に考えたいのが長さです。
自宅で使うなら3m程度、スタジオやライブなら5m程度など、使用する環境に合わせて選びます。
余ったケーブルが多いと、足元で絡まったり、取り回しにくくなったりします。

特にライブやスタジオで練習する時、長すぎると邪魔になります…。
短すぎても引っ掛けた時に抜ける心配があったり、ライブ時に動くことが出来なかったりします。
自分はアンプからエフェクターまでを3mもしくは5m、エフェクターからギターまでを3mの物を使用していました。
② ギターのジャックに合ったプラグ形状
次に確認したいのがプラグの形状です。
ギターのジャック位置によって、
- S/S
- S/L
- L/L
など、使いやすい組み合わせが変わります。
特にL型プラグは、ギターの形状によって使いやすさが変わるため、購入前に自分のギターを確認しておくと安心です。
③ 耐久性
シールドは、意外に負担の掛かるアクセサリーです。
演奏中に踏んでしまったり、アンプやエフェクターに引っ掛けたり、ケーブル同士が絡まったりすることもあります。
そのため、外側の被膜や内部の構造などによって、耐久性にも違いがあります。
ただし、丈夫なケーブルは必ずしも取り回しやすいとは限りません。
頑丈な素材を使用したケーブルの中には、硬くて取り回しにくいものもあります。
耐久性と柔軟性のバランスも、選ぶときのポイントです。
シールドの「音質」はどう違う?
シールドを選ぶときに気になるのが「音質」です。
ケーブルによって音の傾向が違うと感じることはありますが、ここは少し注意しておきたいポイントです。
「高いシールドを使えば音質が良くなる」という方もいますが、シールドそのものがギターの音を「増幅」しているわけではありません。
いかに"元の音質を劣化させないか"ということが重要になってきます。

【低音が出やすい】というシールドがありますが、あくまでも低音が増強されているわけではなく、元の音質の低音部分をカットせずに出しているシールドになります。
ケーブルの構造や長さなどによって、信号の伝わり方や音質の減衰などに違いが生じることがあります。
そのため、初心者のうちは「高価なシールド=必ず音が良くなる」と考えるよりも、長さ・プラグ形状・取り回し・耐久性など、自分の使い方に合っているかを優先して選ぶと分かりやすいです。
シールドは「使い方に合わせて選ぶ」のが基本
シールドには、さまざまな価格や種類があります。
ただ、最初から高価なものを選ばなければいけないわけではありません。
まずは、
「どこで使うのか」
「どれくらいの長さが必要なのか」
「ギターのジャックにはどの形状が合うのか」
を考えてみましょう。
そこから、耐久性や取り回しやすさなど、自分に必要な条件を追加していくと選びやすくなります。
シールドを長く使うために
シールドは消耗品なので、使っているうちに劣化することがあります。
- 強く踏んでしまう
- 無理に引っ張る
- ケーブルを強く折り曲げる
- 無理な状態で巻いて保管する
- プラグ部分に大きな負荷をかける
このような使い方は、ケーブルに負担が掛かるので気を付けながら使用してください。
演奏後は、ケーブルを無理に折り曲げず、ある程度余裕を持たせてまとめておくとよいでしょう。
「音が出たり出なかったりする」「動かすとノイズが出る」といった症状が出てきた場合は、シールドの劣化や断線の可能性が高いので、修理または交換をオススメします。
まとめ
ギターシールドは、ギターとアンプなどをつなぐために必要な基本的なアクセサリーです。
今回紹介したように、シールドには長さやプラグ形状など、さまざまな違いがあります。
初心者の方は、まず
- 用途に合った長さ
- ギターに合ったプラグ形状
- 扱いやすさ
- 耐久性
などを基準に選んでみるとよいでしょう。
最初から高価なシールドを選ぶ必要はありません。
まずは自分の環境に合ったものを使ってみて、ギターや機材に慣れてきたら、いろいろなケーブルを試してみるのもギターの楽しみのひとつです。

